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伸びる中小企業と衰退する中小企業——数々の支援で見えた3つの差

伸びる中小企業と衰退する中小企業——数々の支援で見えた3つの差

【この記事でわかること】
SNS運用やマーケティングをはじめとしたコンサルティング企業として中小企業を支援してきたAffectoryが、率直に感じている事実があります。「伸びる会社」と「衰退する会社」には共通のパターンがあり、単発の施策では根本は変わりません。数多くの支援経験で見えた3つの決定的な差を共有します。

【執筆】株式会社Affectory 取締役 堀池 広樹
(中小企業向けDX支援・SNS運用・映像制作・新規事業コンサルティング/affectory.co.jp


中小企業の経営課題を10年以上見てきて、率直に感じることがあります。長く生き残っている会社は実は変わり続けています。

変わっていないのは、衰退していっている会社の方です。

この10年で「変わると思っていたのに変わらなかったこと」を一つ挙げるなら「IT化」です。もっとIT化が進むと思っていましたが、多くの中小企業で全く進みませんでしたし、する必要がないIT化をしてしまっている会社も多い。テクノロジーの導入自体が目的ではないということを、支援の現場でも痛感しています。

差1:伸びる会社は「すでに伸びている」

「この会社は間違いなく伸びる」と確信する瞬間があります。それは「将来の計画」を聞いたときではありません。今この瞬間の動きを見たときです。

伸びる会社はすでに伸びています。これから伸びるのではなく、今この瞬間も数字が変わり、話す内容もどんどん変わっています。定点観測していると、前回会ったときと明らかに違うことを言っています。新しいことを試し、結果が出て、次の手を考えています。

ダイエットを想像してください。「明日から食べる量を半分にする」と言っている人と、すでに食べる量を半分にしている人。ここには明確な分断があります。「将来こうなりたい」とずっと言い続けても、現状は1ミリも変わりません。

この点に関して、ファーストインプレッションに騙されたことはほとんどありません。なぜなら、見るのは「今この瞬間の変化の速度」だからです。

やるべきことには優先順位があります。優先順位の決め方が合理的な経営者はうまくいきます。

例えば、「影響度」×「難易度」×「速度」の掛け合わせで最もインパクトが大きいものから着手する。あるいは、余剰資金が十分あれば並行して実行する。

得られる結果を冷静に分析して実行する「分析力」と「実行力」が必要です。

差2:やるべきことを「やるかやらないか」

中小企業の経営者に「なんでやらないんだろう」と感じることを3つ挙げるなら、以下の通りです。

1. コストカット
利益が出ていないのに、固定費の見直しをしない。「今さら変えられない」「取引先との関係がある」という理由で放置されることが多いです。コストカットすれば新たな取り組みを始められる可能性があるため、少なくとも一度点検をすべきです。

2. 新規事業
既存事業の利益率が下がっているのに、新しい収益の柱を作ろうとしない。「リスクが怖い」「本業に集中すべき」と言いながら、本業の改善もしていないケースがあります。売上や利益率が下がっているからこそ、新たな柱が必要です。

創業時には全員リスクを取ります。成長し続けるためには創業時と同じく、一定のリスクを取り続けなければなりません。

3. 情報発信(SNS・Webなどの外部発信)
やった方がいいとわかっているのに、SNSやWebでの発信を始めない。

やらない理由はほぼ共通していて、「めんどくさい」「リソースがない」「自分にはできない」の3つに集約されます。本気でやろうとしていないだけで、本気でやればできます。

伸びている会社の経営者は「めんどくさい」と思いながらもやっています。そこが差になります。

差3:「単発」で終わるか「継続」するか

支援する側として強く感じているのは、単発のスポット支援では根本は変わらないということです。

単発で何かをやっても、結果として「作業」で終わってしまいます。ホームページを作りました、SNSの運用を3か月やりました、広告を出しました——それぞれの施策自体は悪くありませんが、それだけで本当に良くなったという経験がありません。

Affectoryでは今後、長く付き合えるお客様としか仕事をしない方針にしています。理由は明確で、長期的な関係の中でしか、本質的な改善は起きないからです。伸びている会社は、外部の支援者とも長い関係を築いています。

「変われる」ための最初の一歩

自社が「伸びる側」にいるのか「止まる側」にいるのかを判断するための問いを3つ挙げます。

1. 半年前と今で、具体的に何が変わりましたか?
数字、やっていること、話している内容——何か一つでも変わっていれば、動いている証拠です。変わっていないなら、止まっています。

2. 「やった方がいい」と思いながら放置していることは何ですか?
コストカット、新規事業、情報発信——思い当たるものがあるなら、それが最初に取り組むべきテーマです。

3. 外部の視点を最後に入れたのはいつですか?
1年以上、社外の人間に経営について相談していないなら、視野が狭くなっている可能性が高いです。

変化し続ける会社だけが持つ「意味」という資産

10年の支援経験と、M&Aを通じて複数の企業を経営してきた経験から言えることがあります。長く続く会社は、数字ではなく「意味」を更新し続けています。

「何のために存在するか」「誰のために働くか」——この問いに対する答えを、時代に合わせて少しずつ言い換えている会社は、表面的には変わらないように見えても、中身は常に進化しています。逆に、設立時のまま止まっている会社は、どれだけ過去の実績があっても、今の時代の空気には合わなくなっていきます。

伸びる会社は、”今この瞬間”の変化の速度が速いだけでなく、”なぜやるか”を更新し続けています。Affectoryが長く伴走する相手を選んでいるのは、そういう会社と一緒に「意味」を磨き続けたいからです。

支援モデルケース:止まっていた会社が動き続ける会社に変わる

(実際の支援現場でよくあるパターンを集約したモデルケースで、特定企業のものではありません)

関東で受託開発を主力とする中堅IT企業D社(従業員120名・創業18年)。既存顧客の保守案件で売上は維持できているものの、ここ3年ほど売上構成も施策もほぼ固定化。「自社サービス化」「リード獲得の仕組み化」を経営会議で何度も議題に上げながら、毎回「忙しい」「人がいない」で止まったままでした。半年前と比較して数字も話す内容もほぼ変化がない、典型的な「動いていない側」です。

最初の3か月は対象を広げず「Webからのリード獲得」と「既存案件の再現性化(自社プロダクト候補の切り出し)」の2テーマだけにテスト範囲を絞りました。結果が出た打ち手は標準化、出なかったものは止めて次のテストに進める運用に。6か月後、Web経由の月間問い合わせが0件→8件、自社プロダクト候補を1本立ち上げて初期顧客3社を獲得。社内の議論も「やった方がいい」から「やってどうだったか」に変わり、動き続ける会社の側に入りました。


「止まっている」と感じている経営者こそ、外部の視点を入れるタイミングです。Affectoryでは一時的な施策ではなく、長期的に伴走しながら事業の本質的な改善を支援しています。

本当に良いもの、意味のあるものがたくさんの人に知られてほしい。それがAffectoryが大切にする「愛」です。

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よくある質問

Q. 伸びる中小企業に共通する特徴は何ですか?
A. 「今この瞬間も変化し続けている」ことです。将来の計画を語るだけでなく、実際に新しいことを試し、結果を出し、次の手を打っている会社が伸びます。定点観測すると、前回と明らかに話す内容が変わっています。

Q. 中小企業が成長するために最初にやるべきことは何ですか?
A. 「やった方がいいとわかっているのに放置していること」に着手することです。コストカット、新規事業の検討、情報発信のいずれかに該当するケースが多く、そこが成長のボトルネックになっています。

Q. 中小企業の経営課題で10年間変わっていないことは何ですか?
A. IT化の遅れです。10年前から「もっとIT化が進む」と予想されていましたが、多くの中小企業で進んでいません。一方で、IT化自体が目的ではなく、必要のない会社もあるという現実もあります。

Q. 経営コンサルティングの単発支援は意味がないのですか?
A. 単発では「作業」で終わってしまい、本質的な改善につながりにくいのが実情です。長期的な関係の中で、課題の発見→改善→定着→次の課題発見というサイクルを回すことが成果につながります。

Q. 自社が「伸びている側」か「止まっている側」か判断する方法はありますか?
A. 半年前と比べて「具体的に何が変わったか」を振り返ってください。数字、取り組み、考え方のいずれかが変化していれば動いている証拠です。何も変わっていなければ、外部の視点を入れるタイミングです。